兵庫県学校食育研究会に参加させていただきました。
県の学校給食アドバイザーをお引き受けしている関係でお誘いいただき、昨年につづいて二度目の参加ですが、栄養教諭など教育現場で実際に子供たちの「食育」と向き合っておられる方の参加が多く、リアルで熱い意見交換がなされています。
今回もまた印象的な発言、学びや気づきの多い時間になりましたが
学校給食アドバイザーを2年やらせていただいて、私が疑問に感じている「有機野菜を給食に!」という動きについて、ひとつ。
昨今SNS等でも見受けられる
「子供たちに農薬まみれの野菜を食べさせたくない!」
「有機野菜100%の給食を実現するために、声をあげよう!」
という、保護者の立場の方からの呼びかけ。
慣行栽培の野菜を給食に使用することに対する、不満やいら立ち。
自治体にもその声は届いており、実際にその声に応えて実現を目指すべく動き始めているところもあるようです。
が、現状有機野菜の生産割合は全体に対してごく少なく
また、虫がついていたり、形や大きさを揃えることが難しかったりすることもある中で、果たしてまとまった量の納入が必要かつ、規格に厳しいことの多い学校給食食材に当てはめていけるのだろうか?
農業の現場・給食の現場の双方を理解しないまま
「有機野菜を給食に!」とただ声を上げるだけで、事は前進するのだろうか?
まず、双方のことを知ることからじゃない?
そして、一朝一夕には実現できないものと理解した上で、農業の現場と給食の現場、双方二人三脚でゆっくりじっくりと取り組むものじゃない?
と、給食に有機野菜導入を目指すという話題を見聞きするたびモヤモヤしてたんですが、今日の研究会の中で
「現在の日本の有機野菜の生産規模や技術力の面などから考えて『給食食材に有機野菜を』などというのは時期尚早。時間をかけて取り組まないと」
という、研究会の主催団体理事長の保田先生のコメントがあり、なるほど、実現を急ごうと考えても急ぎようがないのが現実なんだなと理解ができました。
もちろん有機野菜を使った給食の実現はさまざまな面で理想ではありますが、本当に実現を目指すには、超えないといけないハードルがいくつもあることを、次年度も学校給食アドバイザーをお引き受けしていますので、お伝えできる範囲で伝えていこうと考えています。
他にも
「子供の食育を進めるには、まず大人の食育を」
など、我が身を振り返りつつもうなづける内容が満載で、非常に学び多く濃い時間になりました。
うちにも小学生がいますので、食の大切さ、そして「食」を届けてくれる一次産業の現場の事情など、気持ち新たに伝えていきたいと思います。

画像は、兵庫県の新しい事業「県産有機農産物学校給食活用促進事業」の紹介スライド。
学校給食納入を目的として有機農産物の生産に取り組むことに対して、補助金が出るというような説明がありました。
ご関心のある方、詳しく知りたい方は、県農林水産部流通戦略課までお問い合わせください。私に尋ねてもらってもお繋ぎできます。
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